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大人の旅の味わい方

新婚旅行、慰安旅行、家族旅行・・・旅には色々な形態があり、それぞれの楽しみがあります。しかし、殆どの旅は、時間的な制約があり、ゆっくりと旅を味わうまでのゆとりは中々得られないものです。
そういう意味では、子育て終了後に出掛ける「大人の旅」は、それまでの旅行とは全く異なる旅の味わいを楽しむ事が」出来るのです。
そこで、番ブラ世代だから楽しめる、時間を贅沢に使って楽しむ「大人の旅」の楽しみ方をご紹介しましょう。

January 2010
ぶらり仙台・・・第11回 長町界隈

 (平成21年12月15日発行 仙台Travisより)

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商人や職人が軒を連ねた庶民的な街今も残る人と人のつながり

 河原町から南へ。
 広瀬川を眺めながら広瀬橋を渡ると広がる長町界隈。
 昭和51年まで仙台市電が走り、その15年前までは秋保電鉄の始発駅も長町にあった。

(昭和36年に全線廃止)

 さらに江戸時代まで遡れば、仙台城下から江戸城までの最初の宿場町だった。
 宿場や駅があることで、各方面から人が集まり、商売を始め、活気に満ちた街並みを形成していった。

 それから数百年の時が流れたが、人と人がふれあう街・長町は、今も健在。
 日々変化する街を楽しみながら、ぶらりと歩いてみよう。


かつては参勤交代で通った広瀬橋
明治時代には鉄筋コンクリートに

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長町側から河原町方面を見る。
8ヵ所ある橋のバルコニーに立つと、
さらに広瀬川のせせらぎを身近に感じられる

 河原町と長町を繋ぎ、清流・広瀬川に架かる広瀬橋は、寛文8年(1668)に架けられた。
 仙台藩2番目の橋(1番目は大橋)で、名称は「永町橋」、江戸への参勤交代で通る橋であったという。
 その後、明治42年(1909)に東京帝国大学廣井教授の指導で、日本初の近代的な鉄筋コンクリート・桁式橋に生まれ変わった。
 その時に「広瀬橋」と命名された。
 現在の橋は後に、昭和34年(1959)に造られたもの。

 ちなみに、「長町」という町名は、広瀬橋から諏訪までの約2㎞の長い道筋から付けられたという説がある。


橋ができたのは、若い娘の命のおかげ

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橋のために自分の身を差し出したのは、百代の里(根岸)の長者のひとり娘・愛姫

 広瀬橋を渡ると根岸方面に祠があるのをご存知だろうか。

 藩政時代、大雨で洪水になると川は氾濫し、橋が何度か流されることが度々。
 そのため、日本各地に架橋についての人身御供伝説が生まれ、そのひとつがこの広瀬橋にもあったという。
 大雨が続いて広瀬川が暴れ、橋がなかなか架けられない時、龍神様のお怒りで、信心深い若い娘を人柱にしないと橋はできないという噂が出る。
 すると根岸の長者の娘が人柱になると名乗り出た。
 娘は生きたまま埋められ、娘の息が絶えると川の水が黄金の滝になって天に昇ったという。
 その後、川水が引けて橋を架ける作業ができるようなったという。

 橋や土木の神として信仰され、橋姫を祀った祠と橋供養の石碑が橋のたもとにある。


イボ取りにご利益の蛸薬師。
薬師像は蛸と共に流れ着いた

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舞台八幡神社・蛸薬師如来祭典は、毎年5月に開催。神興巡行や舞台で神楽が行われる

 大通りを歩き、笹谷街道の道標を曲がると、長町4丁目にある蛸薬師通りにぶつかる。
 蛸?
 本体は薬師瑠璃光如来像である。

 言い伝えによると、神社の斜めにある病院のあたりは昔、大きな池があったらしい。
 ある日、洪水があって、水が引けると池に薬師像が蛸に吸い付かれて流れ着いていた。
 その薬師像にお堂を建てて、毎年お祭りをすることになったという。
 周辺住民に広く信仰され慕われている。
 手のイボで悩んでいた若い娘が蛸断ちをして願をかけたところ、きれいに治ったことが世間に広まり、イボ取り薬師といわれるようになった。
 また、耳を患ったときは、穴のあいた「カワラケ」の小皿をつないで供えるとご利益があるといわれている。

 同じ敷地内にあるのが、舞台八幡神社。字のごとく、晴れの舞台や舞台成功にご利益があることから、芸能関係者からも信仰を集めている。


まちの財産、宝を伝える
長町歴史の会

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 長町界隈に配布されている「人情豊かな長町の情報紙 ゆとり~と」には、長町の歴史を知る興味ある記事が隔月で掲載されている。

 その執筆者は、「長町歴史の会」会長の内田貴和さん。
 年に3、4回の公開講座や、恒例になっている「長町歴史クイズラリー」を開催している(※)。
 「豊かな文化が溢れている長町のことを、次世代に伝えていこうと思って活動しています。
 長町生まれで長町育ちですが、知らないで暮らしていたこともあり、奥深い長町の歴史や文化を改めて認識させられています」と内田さん。

※2009年はインフルエンザのため中止


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