◇「二華中模試」実施の背景と意義
宮城県仙台二華中学校の開校は、宮城県内の公立中高一貫校としては、2005年4月に開校した宮城県立古川黎明中学校と、2009年4月に開校した仙台市立青陵中等教育学校に続いて3校目です。二華中は仙台初の県立中高一貫校。しかも、学区制は取らず、仙台市内だけでなく全県からの生徒の受検が可能に。それだけに、二華中受検の説明会には約3,000名が集まり、注目度の高さを物語りました。
その人気ぶりの要因について、阿部社長は「中高一貫校のメリットとして、6年間の中で計画的に授業を進めて、余裕をもって大学受験対策ができることがあげられます。例えば、6年間の教育目標を5年間でクリアして、残りの1年間を大学受験の勉強にあてられる。その有利さは大きいですよ」と話されます。
仙台市の小学生にとっては、県立の中学受検は初めての経験です。そうした慣れない受検体験を何とか支えたいと、阿部社長は考えて「二華中模試」を始めることにしました。
「何のデータも無いですから、何が有利で、どう受検対策を立てるかもまったくわからない状態。そこで、「二華中模試運営事務局」を3塾の協賛で立ち上げ、生徒さんの学力状況をはじめとしたデータをまとめる役目を果たし、少しでも受験に役立つようバックアップしていこうと決断したわけです」。
二華中模試にできるだけ多く参加してもらいたいと、受検者を無料で募集することも。こうして、スタート1年目にしては多くの反響を集め、ニ華中だけでなく仙台青陵中、古川黎明中に関するデータも、予想以上に充実させることができたそうです。これらの活動が認められ「公立中高一貫校を目指すなら“二華中模試”」という意識が着実に定着しつつあるそうです。
◇2009年度は読解力が合否の大きなキーに
二華中模試を何度か実施するにつれて、どのエリアにどの程度の学力の生徒が居るのか、またどのような生徒が合格できたか、などの分析も可能になってきたようです。そこで、阿部社長に二華中受検の傾向について語っていただきました。
「合格、不合格は適性検査の結果とともに、調査書の点数に大きく左右されます。現状で言えば、仙台市内からの出願者数が多いこともあって、仙台市内の小学生の調査書点と比べると、市外の小学生の方が高かったということが推測できます。市外からは成績上位の少数の子が受検したからでしょう。」
適性検査そのものの傾向については、「問題の質問に関する文章が、結構長いものでした。普通の小学6年生なら、長い文章を理解するのに手間どり、難しいと思ったかもしれません。常日頃から本や新聞を読むなど、読解力を身につけることが重要です。」と阿部社長。
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